濱田諭のブログ

2012/12/27

性犯罪再犯防止のためのプログラムについて

 浜田です。

 僕自身、問題意識のある分野の記事をネット上で見つけたので引用します。

 ?時事通信の記事より引用

 「法務省は21日、性犯罪の受刑者などを対象に2006年度から導入した再犯防止のためのプログラムの検証結果を発表した。プログラム受講者の性犯罪に関する推定再犯率は12.8%で、非受講者(15.4%)と比べてやや低かったものの、「(統計的に)効果を確認するまでには至らなかった」と結論付けた。 」

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121221-00000192-jij-pol

 ?引用終わり。

 昨年、僕が弁護人を担当した裁判員裁判及びその控訴審で、このプログラムの存在と実効性が1つの争点となりました。

 なお、検察側は記事にもあるプログラムの存在を主張し、被告人には刑務所内での処遇が相当であると主張しました。

 これに対し、僕たち弁護人はプログラムに実効性がないとして、被告人の特性(被告人には、広汎性発達障害という特性があった)に応じた社会内での支援が必要だと主張しました。

 この事件は一審でも控訴審でも弁護人の主張が認められることなく被告人に対する実刑判決が確定しました。

 この事件の弁護をするにあたって件のプログラムの内容を検討したのですが、このプログラムはグループワークを中心とするもので受講しただけで再犯可能性が小さくなるという類のものではありませんでした。

 確かに再犯率が高いとされる性犯罪の受刑者に対して再犯防止プログラムを受講させることには意義のあることだと思います。

 しかし、実効性も検討せずに受刑者にプログラムさえ受講させればよいとするのでは意味がないと思いますし、再犯防止にはつながらないでしょう。

 法務省には今回の調査結果を真摯に受け止めて、再犯防止につながるプログラムを組むよう努力して欲しいですね。